SEO

企業サイトの集客コンテンツとSEO


企業のサイトでは、当然ながら自社の製品やサービスしか紹介することはできません。競合他社製品をわざわざ自社サイトで紹介する企業はまず無いからです。

一方、企業の縛りのない一般ユーザーや、各社の製品を取り扱う販売店などは、より多くの企業の製品を公平に紹介することができるため、Googleからは、「ユーザーが探している情報を網羅的に紹介しているサイト」として評価され、SEOの成果が出やすいこととなります。

製品やサービスそのものの情報は、そのカテゴリやジャンルの一般情報としてはユーザーニーズへのマッチ度が低くなります。大多数のユーザーは特定の製品やサービスを探しているわけではなく、多数の企業の製品を見比べ、比較検討したいからです。

もちろんその企業のファンであるロイヤルユーザーは、情報を探す行為ではなく、直接その企業サイトにアクセスして具体的な情報を探すことになります。

それでは、企業サイトのSEOは無意味ではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことではありません。

企業サイトであれば、当然にKGI、KPIという指標を設定して投資から成果評価の取組みがあるわけですが、この指標の設定の仕方によります。

つまり、その業界の中での対競合他社サイトに対して上位を狙っていくのか?オウンドメディアとして一般情報でのGoogle評価上位を狙っていき、コンバージョンを目的とするのか?などという具体的な指標を明確にする必要があります。

やみくもに、何でも検索順位上位を目指す、というのは理想としては良いのですが、上述の通り、冷静な戦略的指標と戦術(やり方)が求められます。

オウンドメディアの活用

企業臭を極力排除したオウンドメディアを活用することにより、Webでの集客から、本来の目的であるECサイトやお問い合わせへのコンバージョンを狙っていく戦略となります。

企業のオウンドメディアの立ち上げ、活用がトレンドとなって久しいですが、ここで注意したいのは、ユーザーニーズがあるオウンドメディアは継続的に運用していく必要性がある点です。サイト自体の認知度を高めて育成していくことや、コンテンツ量も増やしていく必要があるため、制作費や体制を維持するための運用予算と時間をかけていく必要があります。そのため中長期の戦略として腰を据えて取り組む必要があります。

FAQコンテンツの活用

オウンドメディアの運用にまで予算を割けない場合や、体制を作ることが難しい場合は自社サイト内で有効なオウンドページやコーナーを設け、小さく運用していくことも集客の手段の一つとしては考えられます。

企業内で培ってきたその製品やサービスのジャンルに対しての知見を、FAQ形式で掲載するコンテンツは、一般情報を発信するオウンドメディアのコンテンツとして有効です。

ユーザーからの実際の問い合わせ内容がそのままFAQとして使える場合もあり、お問い合わせ対応コストを有効に活用するという考え方もできます。

そのジャンルでの深い専門知識やノウハウに基づいたコンテンツは、Googleの評価指標であるE-A-T(専門性-権威性-信頼性)に合致するため、このようなコンテンツは評価を得られやすくSEO対策での効果も見込むことができると考えられます。

よくある質問(FAQ)の構造化データをマークアップすることで、検索結果のリッチリザルト化も可能です。

動画内容を説明するコンテンツ

製品やサービスを紹介する動画を作りYoutubeに公開する取組みは多いですが、そこで終わりとせず、その内容を説明、捕捉するWebページも自社サイトに設置することで、SEO効果を狙った集客ページを増やすことができます。

この場合、その企業の製品やサービスに興味を持ったユーザーに対しての施策となりますが、Youtubeと検索エンジン両面からの集客を見込む相乗効果を生み出せる可能性があります。

ここで挙げたことは、あくまで例ですが、自社の情報資産を有効に活用する戦略的なコンテンツプランと、そのサイトやページへのSEO施策を実施していくことで、企業サイトへの集客という成果を目指していく必要があります。

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